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自宅を週2日開放、玄米菜食メニューでおもてなし

開いたスペースとオーナー

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自宅を週2日開放、玄米菜食メニューでおもてなし

東京で長くアパレルの仕事をしていた大畑典子さんが、長野県に転居したのは約2年前。なんでも「とある人物への憧れ」が高じての移住だったという。
「建築家の藤森照信さんです。昔から藤森建築の大ファンで、いつか藤森さんの地元である茅野に住みたいと思っていました」。 自然素材や植物を用いた独創的な建築で知られる藤森氏。茅野周辺には同氏が手がけた3つの作品が点在している。それらの建物にすぐ合いに行ける場所に一軒家を借り、夫とともに移り住んだ。
大畑さんには藤森建築のほかに、もうひとつ夢中になれるものがある。それが「料理」だ。東京にいたころに学んだマクロビオティックの知識を活かし、玄米菜食のメニューを提供する「おいしい家」を自宅で営んでいる。
「毎週水曜と木曜はお弁当、金曜と土曜は自宅の部屋の一部を開放してランチをご提供しています。お店はひとりでやっているので一日3、4組が精いっぱいなんですが、少しでも私のつくった料理を食べていただけるお客様がいるのは本当にうれしいですね」
“根っからのおもてなし好き”という大畑さん。ここへ来てから、ある夢を抱くようになった。
「いつか、藤森さんが設計した建物で旅館をやりたいんです。大好きな建物と大好きな料理でお客様をお迎えできたら最高ですね」
おいしい家は、そんな将来への第一歩。大きな夢を叶えるその日まで、この場所でおもてなしの腕と心を磨き続ける。

  • 立派な
    庭付き一戸建て
    茅野市の中心街から車で5分ほどの、昔ながらの住宅街に建つ大畑家。立派な庭もついた、かなり大きな邸宅だ。地元の知り合いなど、あらゆるツテを駆使して情報を集め、希望通りの物件にたどり着いたという。
    立派な庭付き一戸建て
  • 手づくりの玄米菜食コースをランチで提供
    手づくりの玄米菜食コースを
    ランチで提供
    ランチは全て大畑さんの手づくり。地元の野菜や昔ながらの調味料を使った、体にやさしい玄米菜食コースを提供している。1500円で全9~10品。色どり鮮やかで目にも楽しく、ボリュームもある満足度の高いコースだ。
  • 使い勝手のいい、
    広くてシンプルなキッチン
    大畑さんが料理の腕をふるうキッチン。飲食店営業許可を取るための改修は施しているが、コストを抑えるために設備などは最低限のものでまかなっている。食器類などの備品も極力、もともと所有していたものを使用。
    使い勝手のいい、広くてシンプルなキッチン
  • 日本各地を転々。今後はこの場所で夢を追う
    日本各地を転々。
    今後はこの場所で夢を追う
    昔ながらの「かっぽう着スタイル」で出迎えてくれた大畑さん。生まれは三重県。高校卒業後、東京で10年過ごし、穂高を経て茅野へやってきた。今後はこの地に腰を据え、夢に向かって進んでいくつもりだ。
  • 3つの和室のうち2つがお客さん用。団体客の予約が入った時は和室を間仕切る襖を外し、大部屋として開放することも。

    3つの和室のうち2つがお客さん用。
    団体客の予約が入ったときは和室を間仕切る襖を外し、大部屋として開放することも。

  • 錆びた鉄板を使った味のある看板がお目見えするのは、レストランを開く金曜と土曜のみ

    錆びた鉄板を使った味のある看板がお目見えするのは、レストランを開く金曜と土曜のみ

  • 見た目は「古民家」風だが、じつは築36年。内装は綺麗で間取りも使いやすく、大畑さんにとっては「理想的な住まい」だという。

    見た目は「古民家」風だが、じつは築36年。
    内装は綺麗で間取りも使いやすく、大畑さんにとっては「理想的な住まい」だという。

  • 日当たりのいい廊下で乾燥させたミカンの皮は消臭剤として使用。お金をかけずに暮らすため、様々な工夫を凝らしている。

    日当たりのいい廊下で乾燥させたミカンの皮は消臭剤として使用。お金をかけずに暮らすため、さまざまな工夫を凝らしている。

かかった費用は?

開業費用はキッチンの改修費など約60万円。月の売り上げは仕入れ代とトントン。家賃は外で働く夫がほぼ負担している。

アドバイスとこれからの展望

「アドバイスというよりただの感想かもしれませんが、家を開くって楽しいですよ。自分はいつも同じ場所にいるのに、入れ代わり立ち代わり色んな人が来てくれます。こちらから動かなくても出会いが絶えない毎日です。
ただ、私の場合はあまり頑張りすぎると楽しめなくなるので、適度に肩の力を抜くことも大事だと思っています。最初のころはお客さんの反応がいちいち気になってしまっていたんですが、そのうち『自分がやれることをやろう。それで駄目なら仕方ない』と気持ちを切り替えられるようになって、それからはとてもラクになりましたね」

間取りとDATA

間取り1

空いてるスペース

施主名 大畑典子さん
家族構成 施主夫婦
構想期間 1年
開いているスペースの面積 約130m²
開いているスペースの% 約90%
住所 長野県茅野市
建物形態 一戸建て

取材・文/榎並紀行<やじろべえ> 撮影/藤本和成 間取図イラスト/tokico

情報掲載日/2013年3月20日

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メディア掲載履歴

2013年11月28日
TBS「Nスタ」で紹介されました。
2013年10月19日
「“自宅で自分らしく働く”ワーキングスタイル&マネー術」公開セミナーを開催しました。

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更新情報

2016年6月15日
【実例追加】 近隣住民も集う マンションの日曜喫茶
2016年5月25日
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2016年4月28日
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  • 住活マニュアル 賃貸部屋探し編
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