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仕事よりやや子育て重視派「イクメン自営業」

地域の輪をつなぐ、開かれたSOHO兼サロンスペース

小学校低学年以下の子どもを持つ30代、40代の男性。独立志向が強く、育児にも熱心。「自分の強みを表現できる生き方を送りたい」「子どもとの時間を少しでも増やしたい」「地域と関わり、今以上に交流範囲を広げていきたい」との考えから、家を開いて自宅でできる仕事を始めるような事例が多いようです。

B太さん(35歳)
会社員から独立し、自宅の一部を事務所仕様に改修したSOHOで広告代理業を営むB太さん。家族は同じ年の妻と4歳の子ども。事務所は地域の人々が集まれるサロンスペースとして開放し、友人・知人との交流も楽しんでいます。
B太さん(35歳)
収入よりもやりがい。家を開くことで人生が豊かに

独立・起業のタイミングで「家を開く」

妻と4歳の子どもの3人家族というB太さん。10年以上会社勤めをしてきましたが、もともと独立志向が強く35歳の節目に一念発起。自宅の一部を改修し、事務所機能を備えたSOHO仕様にリフォームして独立しました。事務所スペースは仕事場としてだけでなく、友人や地域の人々が自由に集えるサロンとしても開放し、訪れる人たちと交流をはかっています。

性格は社交的で、人とのつながりを重視

社交的な性格で友人思い。今以上に人付き合いの輪を広げていきたいと考えているB太さん。そこでサロンスペースを活用したイベントも積極的に開催。近所の人々を集めてパーティーを開いたり、何か特技を披露したい人に格安で貸し出したり……。音楽ライブやヨガ教室、落語、マジックショーまで、月1回程度のペースで何らかのイベントを仕掛けています。

自宅仕事で家族とのコミュニケーションが倍増

会社員時代は忙しさのあまり家族と向き合う時間がほとんどなく、「子どもとの時間をもっとつくりたかった」というのも自宅で仕事を始めた理由のひとつ。会社勤めのころより収入は減りましたが、そのぶん家族とのコミュニケーションは倍増。人生がより豊かになったと感じています。

収入よりも、楽しく自分らしく生きられればOK

今後は子どもの教育資金もかさんでくるため徐々に収入を増やしていきたいと思いつつも、もともと「収入よりもやりがいが感じられる人生」を大事にしていることもあり、しばらくは現状維持のまま暮らしていければベストと考えています。また、地域のさまざまな人たちと活発に交流しながら人生を楽しむ背中を子どもに見てほしい。そんな思いもあるようです。

働き方のスタイルが多様化し、自宅で仕事をする人も増えてきました。SOHOは仕事とプライベートの境界線があいまいになりがちですが、事務所とプライベートの空間を完全に分ければメリハリやけじめをつけることができます。さらにB太さんの場合は事務所部分を地域に開放することで、多くの人とコミュニケーションをはかることもできています。また、この年齢層の「家を開く」人のなかには、フリーランスの自営業者だけでなく平日は会社員として働き、週末だけ「住み開き」の活動をする人も。その場合、収入ではなく交流を広げることを目的としているケースが多いようです。
調査から見えた家を開いている「イクメン自営業」の傾向
  • 世帯年収は400万円~600万円が多い
  • 家族、友人や周囲の人々との関わりを大事にする
  • 日常のなかでも"創造性"や"遊び心"を求め、自分らしさややりがいを重視する
  • 引越しや独立、起業のタイミングで家を開くケースが多く、「趣味や特技を活かして新たな収入を得たかった」という声も多い
  • 「利益が出なかったとしても今後も続けたい」、「充実感、喜びは期待以上だった」というポジティブな人が多く、利益以外の情緒的ベネフィットを多く感じているよう

「イクメン自営業」の実例

  • 理想の仕事を叶える、
    SOHO兼交流サロン

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  • 本を通じ、心の交流を生む
    「街の図書室」

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    親子のコミュニティづくりを応援

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情報掲載日/2014年10月29日

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