ペットと暮らせるマンション「ペット共生型マンション」の設備仕様・サービス

最終更新日 2024年05月10日
ペットと暮らせるマンションの設備仕様・サービス

新築分譲マンションの9割がペット可。ペット共生型マンションが人気に!

犬の写真

国土交通省の平成30年度に公表された調査によると、平成27年度以降に建てられた新築マンションの実に9割以上がペット可マンションなのだそう。新築マンションに関していえば、もはや「ペット飼育可」は当たり前になりつつあるようです。

一方、賃貸住宅はというと、退去時の原状回復トラブルを嫌って分譲マンションほど急速に増えてはいないのが現状です。ただ、ペットを飼っていることを前提としたペット共生型賃貸マンションは徐々にその数を増やしています。

ペットケアマンションを手がけるアドホック株式会社の赤羽保博氏によると、「ペットケアマンションは、相対的な物件の少なさから希少価値はいまだ高いまま。おかげさまで常に高入居率を維持しています。空くのを待ってでも入居したいというお客さまもいらっしゃいます」

ペット共生型賃貸マンションはいずれも大人気なのだそう。マンションをはじめとする集合住宅はペット不可が当然だった頃から比べると、ペットと暮らせる住まいの選択肢は着実に広がっているようです。

ペット共生型マンションに入居するメリット

「共生」という言葉のとおり、ペット共生型マンションはペットとの暮らしが前提となったマンションです。建物自体がペットを第一に考えた構造になっており、飼い主とペットが快適に過ごせる工夫や設備が満載。床や壁材も考慮されているため、ペット飼育可物件で対象外になりやすい猫や大型犬、多頭飼いが許されるケースもあります。

設備面や条件面のほか、自分以外の入居者もペットに理解があることも魅力です。ペット共生型マンションであっても当然周囲への配慮は欠かせませんが、ペット可マンションよりもストレスが少なく、大切な家族であるペットとの時間を過ごせるでしょう。ときには、ペットを通じたご近所付き合いも生まれるかもしれません。

「ペット可マンション」と「ペット共生型」はどこが違うの?

猫の写真

ペット可マンションとは、管理規約でペットの飼育が認められている、またはオーナー(大家)がペットの飼育を認めている住まいのことです。一口にペット飼育可といっても、建設当初からペットの飼育を前提に建てられたマンションもあれば、建物が老朽化した、駅から遠いといった理由から、物件の付加価値を高めるために「ペットの飼育を許可した」ものまでさまざまです。

単なるペット飼育可の場合、飼育をサポートする特別な設備や仕様が施されていないケースがほとんど。ペットと快適に暮らすには、飼い主が工夫する必要があります。また、入居者全員が必ずしもペットに理解があるとは限らないため、騒音や臭いなどによるトラブルが生じないよう注意しなければなりません。

ペット共生型の場合は、共用部分に足洗い場やグルーミングルームなどの施設があったり、壁や床に消臭効果や汚れにくい素材を使用したりするなど、ペット飼育を意識した仕様になっています。最近では、築年数が経った建物をあえてペット共生型にリノベーションし、話題を集めています。

覚えておきたい!ペット共生型マンションに多い設備・仕様

ペット共生型マンションでは、足洗い場やペット乗車を知らせる機能付きのエレベーターといった一般的な設備に加え、敷地内や屋上のドッグラン、なかにはマンション内に動物病院やペットサロン、ペットショップまで併設されているケースも。まさに「ペットファースト」な作りで、至れり尽くせりだそう。下記にペット共生型マンションに多い設備・仕様をまとめたので、物件選びの参考にしてみてください。

共用部分の専用施設

ペット専用の足洗い場
雨の日の散歩などで汚れた犬の足を建物内に入る前に洗うための施設。エントランス付近に設置していることが多く、最もポピュラーな設備の一つ。

汚物ダスト
散歩中の犬の汚物を捨てるための専用ダスト。部屋まで汚物を持ち帰らなくていいので便利です。

ペット乗車中サイン付きのエレベーター
ペット同伴者専用のエレベーターを設けられない場合、ペット乗車中を知らせるサイン付きのエレベーターです。動物が苦手な人やアレルギーのある人に配慮した設備です。

グルーミングルーム
犬や猫のグルーミング(皮毛のケア)をするための部屋。飼い主本人がシャンプーするだけでなく、トリマーが来てケアしてくれるサービスを提供するマンションもあるよう。

ドッグラン
屋上やマンション敷地内にドッグランを設けている施設が増加中。ゆっくり散歩に行けないときなど、便利な施設です。

専有部分(室内)の設備

ドッグフェンス
出かけるときや帰宅の際、玄関を開けた途端の飛び出しや、来客時の飛びかかりを防ぐための安心設備。

リードフック
散歩の行き帰りなど、いったん犬をつないでおける設備です。靴を履いたり、散歩グッズを出し入れしたりするときに便利。

ペット専用くぐり戸
ペットの行き来をサポートする設備。主に猫用で、リビングからトイレのある場所へ自由に行き来できるよう設置されているケースが多いようです。

空気清浄機能
マンションではペット特有の臭い対策に空気清浄機やオゾン発生機を各部屋に常設している物件もあります。

ペット対応クロス
犬や猫の体高部分の壁は、どうしても汚れるもの。汚れにくく臭いの吸着を防ぐ素材のクロスを使用したり、汚れる部分のみクロスが張り替えやすい工夫がされていたりするケースが多いようです。

ペット対策床材
フローリングやクッションフロアは滑りやすくペットの股関節を痛めてしまう可能性があることから、滑りにくく傷つきにくい素材を利用した床材も用意されています。

キャットステップ/キャットウォーク
立体運動が必要な猫のための設備。猫が上ったり下りたりしやすいステップや、高いところを移動できるキャットウォークは猫好きには人気の設備。

ペット&居住者の快適な暮らしを支えるドッグオーナー向けの付帯サービスも充実

設備や施設面だけでなく、ソフト面での飼育をサポートするサービスを充実させているペット共生型マンションも誕生しています。

「当社が提供しているペットケアマンションでは、集合住宅におけるペット飼育で想定されるさまざまなアクシデントを補償するシステムや、専任獣医師による医療相談が受けられるサービス、ペット飼育に関する情報誌の配布など、はじめてペットを飼う人でも安心できる付帯サービスを充実させています」(アドホック・赤羽氏)

ペットとの暮らしは、楽しいことが多い反面、もれなく世話をする負担もついてきます。近年はペットの寿命も右肩上がりに延びており、犬の平均寿命は約14歳、猫の平均寿命は約15歳となっています。人間と同様、将来的には介護や看取りも考えていかなければならないなかで、こうした付帯サービスがあるのは安心ですね。

特にはじめて犬や猫と暮らす人には、戸惑うことも多いはず。ペット共生型マンションの場合、マンション内にペット飼育の先輩がいたり、アドホックの例のように飼育をサポートするサービスが充実していたりします。施設面・ソフト面の両面からぴったりの住まいを選ぶこともペットとの快適な生活を送るコツといえます。

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